上下の歯を抜歯して治療した症例
【症例05】 15歳女性の症例
上下の歯の凸凹が気になるということで来院されました。
治療の概要
凸凹以外に、上と下の前歯がかんでいない(いわゆる出っ歯です)、上下の真ん中がずれていることがわかります(緑の線が上下のそれぞれの真ん中です)。
また、唇を閉じたときに下あごに梅干しのようなしわができています。
このようなしわは、見た目はもちろん、矯正治療後の安定に大きく影響してきます。
これだけ凸凹が大きく、上あご下あごの前後関係がずれています。
よって、この患者さんの治療には上下の犬歯の後ろにある歯を合計4本抜いて治療を進めていきました。
まずは歯を並べていきます。装置を付ける前にあらかじめ歯は抜いていますので、そこにできたスペースに歯は移動していきます。
大体並べ終わったら、今度は犬歯を後方に移動していきます。これにはいろんな種類の方法がありますが、ここではパワーチェーンというゴムのようなもので引っ張っています。
あせらずゆっくり下げていきます。ここが結構時間がかかります。
下あごは凸凹が大きいので、並べるだけで隙間がなくなりました。
犬歯が後ろに引き終わると、前歯と犬歯の間に隙間ができているはずです。この隙間を利用して前歯をまとめて後方に下げていきます。こうすることで、唇が閉じやすくなります。
ここが一番の山場です。なお、効率よく下げるために付けはずしできるゴムを使用しています。
最終仕上げのワイヤーを装着し、細かいところをかませていきます。
上下すっきりとした歯並びとなり、上下の真ん中もほぼあっています。
(後戻りが多少起きますので、その分を見越して余分めに仕上げてます。その後チェックのときには真中は一致していました。)
横顔も整って、きれいですね。治療期間はトータルで2年9ヶ月でした。
治療の詳細
治療名 | 大人の矯正 |
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治療回数・期間 | 2年9ヶ月 |
※個人の承諾を得ています。
※治療結果には個人差があります。
※画像処理により、色・形・大きさ等を変えるような処理は一切おこなっておりません。